昨日はルクソールの東岸。こちらは太陽が昇る側なので、聖者の世界と考えられていたそうな。
今日はルクソールの西岸を見学に行く。こちらは太陽が沈む側なので、冥界or死者の世界と見なされておりました。
ということで、こちらにあるのがツタンカーメンの墓を含む「王家の谷」。
62の墓が発見されており、そのうち61は盗掘にあっていたそうである。唯一盗掘に遭っていないのが、ツタンカーメンの墓だったのだ。これをカーター博士とかカーナボン卿が発見し、次々変死したというのは有名な話。ファラオののろいではなくて、病死だったというのが最近の通説。
さて、王家の谷。というか、ルクソール西岸。
暑い!アホほど暑い。朝9時でもたまらなく暑い。これが昼ぐらいになると、岩が暖められてその反射で50度近くになることもあるそう。たまらなく暑い・・・。
こんな日に限って、帽子をホテルに忘れてきた母は、「ワンダラー。ミルダケ。ワンダラー。ノー。ワンダラー。ジャパニーズ?」という売り子さんに負けて(ガイド経由で)薄いヴェールのようなモノを購入。結局それでも追いつかなかったようだけど。
王家の谷を見て、ファラオの墓を見て、ハトちゃん(女性のファラオで、正式名称は忘れた。)の神殿を見て、部屋に戻る。たった二カ所しか見てないのだけど、とても暑かったので気が滅入る。昼食を食べる気がしなかった。ビールだけ飲んだけど。
結局夕方までまたホテルで休憩して、夕方のフライトでカイロに戻ることに。
また帰ってきたカイロ。エジプト最後の滞在地となる。ヒルトンの旧館に案内されたが、なんのなんの、さすがはヒルトン。インターネット環境や日本語を話すスタッフなど、安心してステイできる宿ですな。ここで夕食となりました。
あとは眠るだけ、というのもアリなんだけど、実は大学の知り合いS氏が、たまたま(!)旅行でエジプトに来ている、という話を聞いていたので、電話してみることに。カイロにいるというので、夜中にノコノコ会いに行きました。いいご身分のS氏は、ヒルトンの新館、最上階のラウンジにて、ベリーダンスを見ながら一杯・・・をごちそうしてくれました。ごちそうさまでした!
ところで、何度も言うようだが、エジプトに暑さはあれど信号はない。ヒルトンの旧館と新館、日本だと徒歩10分ない距離なのだが、こちらだともう一寸時間がかかる。なぜか。車がすごいスピードで行き来しているし、車優先なので、歩行者は適当な頃合いを見計らって飛び出さねばならないのだ。素人にはなかなか難しい。地元民の動くタイミングに合わせていこうとするけど、まぁ危なっかしいですわ。
22時に出て行って24時に帰ってきたのだけど、交通量はいっこうに減る気配なし。眠らない街なのだそうだ。
しかし、女性も出歩いているし、旅行者が暗がりを歩いてもhold up!のような心配はない(バクシーシ攻撃の心配は多少あるけど)。スリなどはあるらしいから、治安は悪いかもしれないけど、凶悪犯罪はないという感じ。
こちらの国の人は、仕事に急き立てられているという感じはしない。のんびり仕事をして、適当に金勘定をして、インシャ・アッラーで生きていく。これは幸せの一形態に違いない。日本も良いところは見習うべきだと思うけど、どうだろう。