社会心理学会の春の方法論セミナー、GLMMスペシャルに参加してきました。
行動計量学会の春セミナーでも久保先生のお話を聞いてきたけど、同じ人から違う切り口で繰り返し聞くってのも大事だね。わかり方ってのも一通りじゃないから、あーやはりそれは大事だなとか、あーそういう説明の仕方もあるか、とか。
とにかくデータは図にしろという強いメッセージは、よくわかりました。要は、GLMMってのは様々な要因、データの相と元に関する添え字一つひとつについて、データ生成モデルから考えなさい、分布に配慮しなさいという事なんだよな。図示するというのも、相ごとに切り分けて考えると自然に出てくる考えだし、図にすると今まで考えてなかった=考えられてなかった所も無視できないってのが如実に明らかになるのよね。
そういう文脈で行くと、従来の方法論は仮定でガッチガチ、緩めたいところはパッチを当ててシステム維持、という堅苦しさがあることに気づく。
清水くんが、分散分析をWindowsXPに喩えて、Windows7,8があるのにまだそれ使いますか?と言い表したのは、言い得て妙だな。カンシンシタヨ。
じゃあもうベイズで=Macで、という決心がつかない人でも、GLMMはできるようになっておいたほうがいいな。そのうち分散分析はオワコンという認識が心理学界にも遠からず訪れるだろうからね。
帰路では今日の刺激的な話を踏まえ、これをどう教育に生かしていくか、というのは難しい問題だなあと悩みながら、書くべき本の目次を考えましたとさ。