出張で東京に来ています。メインは今日(3.14)のセミナーなんだけど,これに関係者が集まるので前日に研究会をやろう,ということで1日早く東京入り。
ついでと言ってはなんだが,夜に東京で仕事している友人と飲む機会を持ちました。
高校時代の友人,10年以上会ってない友人たちでしたが,「変わったなあ」「変わらんなあ」というまあありふれた話を。
あの頃は何も思わず付き合っていたけど,今だからいうけどあのときこうだった話が出て来て面白かった。
大学の話になったとき,すぐに「社会に出てすぐ使える力はすぐダメになるよね」「大学が教えるのはそういうことじゃないよね」という話で合意しあったんだけど,世の中はどうしてかそういう方向に行かないもので。
飲み会後の友人のツイートがこちら。
何故デザイン専攻卒業したからといって皆デザイナーにならないと駄目なのか。デザインという学問は広域に応用できる技能で、どんな職種に就いても必ず活かせる。文学部出て全員文学者になりますか?心理学専攻出て全員心理学者とかカウンセラーになりますか?(心理学専攻出てデザイナーなった私より)
— カイシトモヤ (@room_composite) 2017年3月13日
大学で専門的にデザインを学ぶということがどれだけ素晴らしいことかを教えたい。事象を抽象化し、あらゆる社会に活かせること、それを証明するために教員やってる。少なくとも自分の教えたことある子は全員デザインを勉強してよかったと思えるようにする。それが今日のところの自分が死ぬまでの目標。
— カイシトモヤ (@room_composite) 2017年3月13日
まさにそうなんだよねえ。
心理学を学ぶことはもちろん意義があると思うけど,だから教師にならないといけないとか,カウンセラーにならないといけないとかいう見方で,効率を測定してほしくないなあ。
別の言い方をすると,お金を稼ぐことをしっかりと考えつつ,専門性を活用していけばいいんだよね。自分で自分の将来の幅を狭めてどうする。あるいは心理学は儲からないってあれほど言うたじゃろが,という話。
大学を取り巻く状況はこの後どうなっていくんだろうなあ。