ハラスメントは嫌がらせと訳します。セクハラ,アカハラ,パワハラなどと略されると本質を見失いがちになりますが,性的嫌がらせ,学術的権力による嫌がらせ,社会的勢力による嫌がらせであり,「嫌がらせをしよう」という意図を軽んじてはいけません。
・・・と昔うちの学生が言ってたんだけど,まさにその通り。
ヌーハラとかスメハラなんかは,「それハラって言いたいだけやんけ」案件であって,麺類をすすって嫌がらせをしてやろうとか,嫌な匂いで周囲を圧倒してやろうという意図なんかないですよ。
難しいのは「意図」に関わるところなので,他者からは観測できず,本人の弁でも立証できないこと。だから,周囲が社会的に当事者の意図を決める。これは,基本的人権に関わることで,おいそれとはできないことなんだよねえ。
教育なんかは基本的に力の差があって,児童/生徒/学生が嫌がることをさせるわけですよ。勉強しないと単位あげないよ,って。でも嫌がらせをしようとしているのではなくて,教育しようとしているんであって,それが社会的に,そのコミュニティの方針にそって認められる行為かどうかの問題。
この辺についての教育とか,学生はもちろん一般社会の理解,共有がどれぐらいできてるんだろうなあ。