ベイズ塾合宿が今年もやってきました。8/9から11の3日間,メインテーマは「モデル比較」で,いつものLTあり研究発表ありと,大変刺激的でした。
学会よりもフランクで,学会よりも自分の興味関心に近い人たちの集まりに身を置く機会があるというのは,本当にありがたいこと。若手の皆さんはよく勉強しているし,教わることいっぱーい,ですわ。
丁度,JASPの話をする機会とか,「ベイズ統計」の授業を組み立てないといけない,と考えているタイミングだったので,改めて初心者から上級者まで,何をどう考えなければならないのか,どう伝えると伝わりやすいのか,というのを体験してた感じ。今回の塾合宿でよかったポイントは,いつもの初心者セッションがあったことと,面白いLTがあったこと。初心者セッションは次世代を育てる人を育てる,という側面があって,発表するから勉強する,人前で話すからミスが見つかる,という機会を塾生によう敷いているのがいいところだよなあ。LTや,研究発表も必ずしもベイズの話ではなくて,今こうしている,こうなってる,こう考えている,ということを話して意見をもらう場所なんだよね。下手に立場を意識すると言えなくなるようなことが,(いい意味で)迂闊に言えるクローズドなせかいというのは,いつまでも残っていて欲しい。多分,学会というのも出来上がる最初の頃はこんな雰囲気なんだと思う。人が増えていくと,組織化することになって,事務的・官僚的になっていくんだけど,それを避けて「読書会ベース」で続けられてる集いは塾の他はKSPしか知りません(十分ではあるが)。
さて,今回は東京大学本郷キャンパスであったんだけど,合宿と言いながらこれは通える距離なんだな。片道90分ぐらいなのである。しかし,通いの合宿というのはしんどいね。懇親会の後も帰らないといけないし,次の日も朝イチであるので遠くからでも早起きして出てこないといけない。まあ起きるのは別に目が覚めちゃうからいいんだけど,都心の移動は混雑した公共交通機関をつかうので,立ったままアチコチ乗り換えていくのは大変。特に初日の帰りは地震の影響でダイヤが乱れまくり,急行といいながらしょっちゅうタイミングを見合わせながら進むので,2h以上かかって帰る羽目に。つまり,体力的にしんどいのです。
最終日は夕方終わりで,関西組が夜の新幹線だから感想戦をどこかでやろうか,と言っているのを聞きつつ,「帰れるから帰っちゃおう」と早めに帰宅。最終日のコレはご褒美ですね。夕飯前に帰って,お風呂に入ってご飯食べて,あとは寝るだけってできるからね。東京で学会がある時の参加の仕方について,自分なりの最適なパターンを見つけないといけないな。
ベイズ塾も驚くほど人が増えたように思う。この雰囲気を維持したまま,いつまでも続く活動になることを願う。