What did I do ?

英語で疑問文を習うときに、一応構文として「私は〜ですか?」も習った。なんとまぁ間抜けな言葉だろう、と思いながら学んだものだ。

例)I am playing tennis を疑問文にせよ→ Am I playing tennis?

応用編として次のようなギャグがあります((C)ながいけん

「アム アイ ア フラワー? ノー、アイアム クリントン

ともかく、「私は〜ですか?」なんてかなり阿呆なセリフです。でも、そんなセリフを使いたくなるようなシーンが、今日はありました。

俺は何をやったんだろう?

データの分析過程で、計算しやすいように色々データを加工する。加工プロセスで逐一保存していくので、ファイルの数が増える。ファイルは加工された後のものだから、このときは何をどう考えて、こんなファイルを作ったのだろうかとか、このファイルはどうやって作り出されたモノなんだろうか、ということで迷走しがちである。

ので、数年前から、きちんとノートに記録するようにした。どのように加工したか、どういう結果が出たかを整理するのだ。

と・こ・ろ・が。

今日、分析研究会で、同僚Fに「〜の結果を出してよ」といわれて、ハイヨと答えたものの、どうもうまくないのでファイルを作り直すことに。以前のファイルを参照しながら、新しく作る・・・。

そのときでした。「俺はどうやって、この元のファイルを作ったんだ?」

全くわからない。ノートにも書いてない。なんでだろう。
結果が全く違う。度数が60と490というぐらい、全く違う。誤差とは言えない範囲なのだ。分析結果も当然違う。収束するはずのモノがしないのだ。

ちゃんと収束している元のファイルを見る。確かにこれだとノートのような結果になる。しかし、どういうプロセスで作られたのかわからない。こうなると、データはただの数字の羅列である。

こうならないように、ノートで管理しているのに。今までやってきたことはなんだったのだ!

これは結構ショックでした。正直、パニックになりました。

帰宅しても、そのことばかりが頭の中で巡る。なんでだろう。どうやったんだろう。何度作り直しても同じものができない。ムムムム・・・・

「今夜はこの謎を解かないと、眠れネェ」とパソコンに向かう。
程なく、答えがわかった。

質問紙の項目出現パターンが単調にならないように、わざと途中で並び順を変えていたんだった!調査回答者に仕掛けたとラップに、自分がはまっていたのである。

まいったまいった。データを取った直後の分析では、このとラップはあまりにも当然のことだったので、ノートに記録していなかったのである。後になって改めてデータファイルを見ると、わけの分からない数字の羅列になっていたという仕組み。

あー、びっくりした。ちゃんと並べ替えたら、コンマ二桁まで間違いのない結果が出ましたよ。当然ですけど。

恐ろしいのは、我々は研究と称してパソコンのデータをいじくり回すわけで。ちょっとした操作ミスで出た結果を、科学的成果として報告するわけにはいかんのです(多少大げさですが、大げさすぎることはない)。それではねつ造と変わりないからね。再現できないということは、俺はまたなんだかトンデモナイおおポカをしたんじゃないかとか、学会発表の分析も全部やり直しか、とか考えました。生きた心地がしなかったわ〜。

余談ですが、午前中は娘の予防注射と一歳児検診。
体重が落ちていたのに驚いた。アホほど食べるのに?!
先生に聞くと、これぐらいの子は、一度に食べても消化できずに出すだけなので、少量に分けて何度も食べさせて下さいとのこと。なるほど、そういうもんですか。一歳児の平均がどれぐらいの量、頻度で食事をするかというのもしらないもので・・・。
娘よ、許せ。我々も親をやるのは初めてなのだ。