夕方、事務の人に聞かれた。「DVDのコピーって、できる?」
「合法な物ですか、違法な物ですか」と聞き返してしまった。で、何だったかというと、DVDではなくてDVカメラで撮ったもの(DVテープ)のコピーができるか、ということだった。とある研究者がスピーチしている映像の、複写が欲しいらしい。
カメラでは再生できるのだが、ビデオプレイヤー(VTRとDVminiテープが再生可能)にラインinすると画像が乱れるのだ。
さてさて、理由がわからない。一瞬うまく映ることもあるが、しばらくして画面が乱れる。トラッキングの問題かなと思ったが。
事務の人は「カメラがソニーで、プレイヤーがビクターだから、相性の問題かと思われるのですが・・・」というが、それはない。ラインになった時点で、メーカーの違いなんぞはなくなっているはずなのだ。うーん・・・
ところで、その映像は外国人が話している。
「フランス語っぽいですねぇ」と雑談をもちかけたら、「ええ、フランスで撮ってテープを送って下さったんです」という。
それやー!
日本のビデオ再生方式はNTSCなのだが、ヨーロッパではPAL方式をとっている。フランスはもちろんPAL。情報の規格が違うのだから、再生できるはずがない。
カメラにはご丁寧に、「PAL方式は自動で判別し、液晶画面かファインダーで見ることができます」と書いてある。要するに、外部出力はしてないということだ。
大学の設備ではどうしようもないことがわかった。
たまたま私が昔、ヨーロッパにビデオを送ることがあって、再生方式の違いなんかをしっていたが、そうでなかったらふつう気づかないよな。
いつも思っているのだが、こういうちょっとした知はどこかにストックできないだろうか。今のところ、「機械の得意な人」の頭の中にストックされるだけなので・・・これでは効率が悪いと思うのだ。