学会で東京に来ている。
本当は明日、アサイチで東京入りして、日帰りをする予定だったのだ。でまぁ、いろいろ家庭の力学が働いて、妻が今日から実家に子供を連れて戻ることに。
となると、俺が一人で京都の家で、悶々としている必要はないわけで。どうせなら11日の予定もゆっくりしたいということで、急遽前泊することにした。ところが、10日の大会プログラムを見てみると、見たいのは午前中の発表だけである。
結局、今日6時46分京都発の電車で東京に来ました。
朝の発表はいろいろ思うことがあった・・・。
日本心理学会に参加しているのだが、ここにくると社会心理学をやっていることが嫌になる。
思いついたことを列記する。
- 社会モデルには、ニューラルネットワークと多変量解析のどちらのアプローチがよいか?
- 線型モデル、非線形モデル、複素モデル、どれが社会モデルにはむいてるのか?
- モデルの良さをはかるのは、データとのフィッティングだけか?
- だとすると、社会心理学はろくなデータの蓄積がないが、どうしたものか?
- アウトプットがはっきりしない事象をとらえるにはどうすればよいか?とらえられないのか?
- デジタルとアナログ・・・モーゼめ。
他にもいくつかあったけど。まぁこれぐらいにしておく。
ちなみに、学会運営という意味では、
- スタッフの名札の色が違うのはよい
- 学会が袋を用意してくれてあったのでよかったです
- 会場案内図は、現在地が書いてあっても上下左右がわからないので、それだけでは不十分です。
- 建物のせいもあるんだろうけど、もう少し導線を考えてデザインして欲しかったな。>会場
こんなところだろうか。
さて、東京に来るときはいつも、学会か、神保町か、ディズニーランドぐらいで、観光することがない。
わるいけど、なんだか東京という町が嫌いなのである。人が多い。だからうるさい。せわしない。そんなイメージ。いつも極力早く東京から離れることを考えてしまう。
で、別な折りに、ふと「あ・・・あそこにいかねば・・・」と思うところがある。
靖国神社である。
今日は時間があったので、午後から靖国神社に参拝してきた。
九段下まで何とかたどり着き、金色のタマネギを横目に見ながら、大きな鳥居をくぐる。
平日の、何もない時期だろうのに、老若男女さまざまなひとがたくさんいるのでおどろいた。
参拝して、遊就館で記念展示を見る。
戦没者の遺書のところは、案の定涙が出てきて、周りの人に見られたくなかったので早足で通り過ぎてしまった。ごめんなさい。
二時間ほど参拝して、大変すっきりした気分になった。
靖国はなくならない。政治家が公的、私的参拝だ云々騒いでいるが、あれは全く別の世界の話だ。靖国神社は靖国神社として、政治とは無関係に英霊に守られているように思う。
展示順路の最後に、感想を書くノートがある。見てみると、ライトからレフトまで、実に様々な意見がある。多くは「どちらかといえば」という中庸的な意見だが(態度は正規分布する。当然か)。
なかにあったのだが、「戦争すべきだ!」という意見には「どことだよ?」と突っ込みたくなるし、「戦争は完全に間違いだ」という意見には「歴史を鑑み、この展示を見て、なぜそんな意見になるのか?」と首をかしげたくなる。
考えがまとまっていない、誤字&悪筆で「戦争は反対、英霊は安らかにおやすみください」と書いてきた。
鳥居の外で、「靖国とは別に国が作る慰霊施設建設反対に署名を!」という運動を見た。サインしようかな、と思ったが、参拝の後で、サインしなくても大丈夫だと思った。そんな施設ができたって、うまくいくはずないからだ。
日本人なら、一度は靖国に行くべきである。
日本三景のように、日本三大参拝箇所というのはつくれないかな。
あるとしたら、「御所(京都御苑)」、「靖国神社」の二つは確実。三つ目が思いつかない・・・。