Kosugitti's BLOG

アンドロイドは正規分布の夢を見るか

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研究メモ

日本心理学会2013その2

北海道から帰ってきました。

 

日心二日目はともかく。

三日目はPAC分析のチュートリアルに。院生がやりたいというし,名前や噂はかねがね聞いていたので,どんなものか真面目に勉強してみるかと出かけた。ま,結果から言うと,期待していたような話ではなかった。社会心理学と臨床心理学の融合,というようなテーマだったり,因子分析とクラスター分析の併用,自由連想法と個人理解の心理学,というお題は確かにその通りだったのだが,その奥にある理論的背景,数学的構造が見えなかった(というか多分ない)。

結局のところ,統計技術を使ったら客観性が確保されるとかいいながら,目的は「自分がクライエントを理解したい」というところにあるので,理解できるまで結果の再解釈をクライアントにせまったりしてて,主観・エゴの固まりみたいな結果解釈になるんだよな。因子分析をdisってクラスター分析をするところも,「平均や相関では個性が消されるんだ」というよくある誤用・揚げ足取りだし,クラスターなら分かりやすいというのも,多分MDSとか数量化3類の方がいいぞ?という批判を回避できそうにない。あと,統計モデルの使い方の説明が統計ソフト(HALBAU,HALWIN)の使い方の説明になっていて,なんだかなあという感じ。HALBAU/HALWIN法,って名前で呼ぶのには失笑レベルです。

まぁ勉強になったといえばなった。いろんな意味で。統計モデルに振り回されると,悲しいことになるから,俺も気をつけよう。

さて午後は自分のポスター発表。家族データの分類方法について。共同発表の先輩は,これ論文にしたらどうだ,と言ってくれるが,さてその水準まで達しているだろうか。自分の感じでは,もうしこし練り込む必要があると思うんだよなあ。じっくりデータと向き合う時間がこのあとどれぐらい取れるかな,ってところ。

臨床をしている先生にも興味を持ってもらえたみたい。ここはひとつ,覚悟して連携プロジェクト考えるのもいいんじゃないですかあ?

 

三日間,夜の学会活動も満喫しました。サッポロビール園,キリンビール園,大通りオータムフェスタ,海の幸のおいしいお店。いろんな人から刺激をもらって,少し疲れ気味。得たものをしっかり熟成する時間が欲しいな。あと,暴飲暴食・狂った生活リズムを整える時間w

 

今回の学会シーズンで,自分はメトリシャンなんだな,と自覚するようになった気がする。データの録り方,モデルの作り方に一番興味を覚えるんだもんな。あとは論文書いていかなあかんな,とおもいます,はい。



日本心理学会2013(その1。続報があるかどうかは未定)

日本心理学会@札幌コンベンションセンター、に参加中。

今回の狙いは主に二つで、初日のチュートリアルWSへの登壇と、最終日のポスター発表。

行動主義シンポというのにも出て見たが、イマイチな印象。
というのも結局、行動という言葉が悪いように思う。芦田直宏がいうように「外貌主義」とでも言えばいいのに、認知も行動だとか言い出して、わけのわからんことになってる。それを言い出したら当然、心理学は今でも行動主義です、行動主義バンザーイバンザーイ!みたいなオチにしかならないよね。
未来への展望が薄かったのも残念なところ。

行動主義じゃなくて、観測主義にするとか、顕在変数主義にするとかしたらいいのに。潜在変数を仮定したモデルを書いた時点で、そいつは行動主義じゃない、認知主義だよ、と。で、認知主義はインプットとアウトプットが一致していたらモデルについては「正解がない」「なんでもあり」だということに自覚的になって、「おもろかったらええやん」と割り切ればいい。データポエマーという言葉がある?けど(正確には詩人はポエマーじゃなくてポエット)、データに基づき夢見る夢子ちゃんが心理学者だってことじゃない。

なんか、根底において「それじゃ納得できない」ってな反論が聞こえてきそうですけどね。

さて、夜の学会活動も盛んにやっており、三日目にもなると暴飲暴食のおかげで胃腸の具合がおかしいですが、幾つかの面白ワードを得たので記録しておく。

  1. 恋人の最尤推定(今自分があの子の恋人である確率を分布で)
  2. 筋肉化された心(enmuscled mind)
  3. シラタマーとシラタミー(地獄の白玉団子ゲーム。お店も含めて全員の利得行列が負)


BSJ2013a

行動計量学会で千葉に来ている。

会場は東邦大学習志野キャンパスだが,すぐ横にある日本大学のキャンパスで全国土木学会が開催中で,大学に向かう道は人でいっぱい。お昼時は商店街の定食屋のあちこちで行列ができているような有様である。

また,ホテルも津田沼や船橋が埋まっているようで,私は勝田台というよくわからない住宅街に宿を取っている。もっとも,多くの人と逆方向に宿を取っているので,移動は混雑を避けられてラッキーなのだが。

周辺情報を書き記しておくと,京成大久保駅から大学に向かう商店街は,ラーメン屋がいくつもあり,とても嬉しい。大学の目の前には,まだ入ったことのないラーメン二郎があった。入る気はないけど。

二郎の隣にある喫茶店は,小さいがとても雰囲気がよく,初日の午後はそこで原稿のゲラチェックをしていたのだが,とても仕事がはかどった。

この大学,いいなあ。

 

初日の夜には,千葉に来ている科捜研のOくんと一席。警察学校で助教授の肩書きをもらっているらしい。同席したFrend Sは助手だから,職階的には彼の方が上だねえ(笑)

まあ元気そうで何よりだった。

研究者に必要なメンタルとは,というような話をしたな。自分に対する自信,評価されることを恐れないこと,攻撃的なSっけと,批判されたいというMっけ,両方持っているべきだというのは間違いないだろう。後輩や学生を叱咤激励するけれども,それでも乗ってこないやつは,この業界「消えていく」んですよ。しかも消えていく人の視点からは,自分がいま消えていっている=周りが仕事をまわさなくなってくる,ということを自覚できないのだ。臆病な自尊心のために。虎になってからでは遅いのだ。

自分自身にも常に当てはまることで,自戒しながら反芻し,若い芽を摘み取ろうと思っている。

 

さて,学会の内容。

完全な単純構造を得る因子分析モデルとか,情報の伝播を感染症に喩えたモデルなど,興味深いモデルがいろいろ。

もちろん本命は(この後ある)非対称セッションなのだが,初日に休憩室でC先生とお話しする機会があって,「社会心理学で想定している力場は保存系か否か?」と聞かれて,いきなり頭がパンクした感じだ。今からの発表,これで大丈夫だろうか。

院生の頃の私なら,このキーワードでしばらく引きずられていただろうが,こすずるくなったのかなんなのか,それを考えるより先にもっと「積極的な誤用」をしていかなければならない,とか思っている。

今日はこれから発表,SEMのMDSというS先生のご発表もあるので,楽しいである。



乱数をつかって任意のデータセットを作るなど

Rによるやさしい統計学を参考に,乱数を使って任意のデータセットを作る関数を作ってみた。

まずは基本。任意の相関係数を持つ二変数を生成する関数。

使い方は簡単で,相関係数と作るデータセットのサイズを引数で渡すだけ。

次は任意の相関行列をもつデータセットを作る関数。
#任意の相関行列をもつデータセットを作る関数

引数に生成するデータサイズ,変数の数,目標となる相関行列を渡す。

ここでちょっと一工夫した。相関行列は対称で対角が1に決まってるんだから,全部入れるのめんどくさい。例えば3変数の相関行列なら,r_12,r_13,r_23の情報だけでいいじゃない。ということで,そういう横着をしたい人は,目標行列のところに額各要素のベクトルを渡して,corvecオプションをTRUEにすればいいようにした。

最後に,任意の因子負荷行列を持つデータセットの生成関数。

#任意の因子負荷行列をもつデータセットを作る関数

こんな風にして使う。

備え付けの因子分析関数で確認。バッチリ。

もっとも,因子間相関がない仮定。実際に斜交回転で分析すると相関が出て負荷量もおかしくなっちゃう。
これについてはちょっと今度手を入れないと行けないですなー。


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