Kosugitti's BLOG

アンドロイドは正規分布の夢を見るか

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2010 / 9月

星を継ぐもの

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)を読んだ。
出張中,上野駅の本屋にぶらりと入ったときのこと。目当ての本があって,都会の本屋なら置いているかなぁと思って入ったのだが,その目当ての本はなく,出ようかと思ったら出口にこれが平積み。
タイトルは聞いたことがあったし,SF界では評判の良い話。ポップも「このエンディングはすごい・・・なんというかすごい」みたいなことが書いてあって,ちょっと心が動いたので買ってみた。

読んだが,まあ面白かったが絶賛!というほどではない。なんというか,内容より文体,書き方の問題だと思う。つまりこれは単純な慣れとか,個人の嗜好であって,ホーガンに罪はない。

俺はアシモフの方が好きだ,というだけのことだと思う。



良い詭弁

娘が疲れた、というので。

いいか、子どもは疲れないんだよ。
疲れるのは中学校になってからだよ。
子どもの仕事は、食べることと、寝ることと、遊ぶことだよ。
遊びたいのに遊べない、とかなったら、疲れるんだけど、子供は人間の本能と仕事が一致しているから、疲れないんだよ。

お父さんは、先週ずっと外で仕事だったけど、眠たくても寝てはいけない、ひどい時は夜中の3時まで寝られなかったんんだよ、だから疲れたんだよ。

子どもには、そんなことないだろ。
だから疲れないんだよ。



行動計量学会に参加した

23日から、埼玉大学での行動計量学会に参加した。
初日朝一番の発表であった。
15分話して、5分質疑応答のつもりでいたら、チェアが30分ぐらい使ってゆっくりやりましょう、というので焦った。まあ、ゆっくり話すことで発表的にはうまく行ったかな、と思う。

学会の休憩室では、調査会社のことが話題に。
この学会シーズン、協賛企業に調査会社が多くきていて、こんなにプロモするようになったのか、と驚いたのだが、数が増えると悪いのも混じる。休憩室では、あの会社はヤヴァイとか、あの会社の営業はなんもわかってない、社会調査とマーケティング調査の違いもない、お望みの結果を出しますよと言われた、などなど驚きの発言が色々。他ではともかく、行動計量学会のエライ先生に、調査のイロハを解説する営業もいたというから笑わせる。今後は、会社選びで悩むことになりそうだ。専門的な業界だから、結局口コミが大事だろうな、ともおもう。

話変わって。
学会全体の印象としては、まだユーザーとメーカーの距離を感じた。メーカーが、自分の趣味で新しいモデルを作る、それはいい。だが、そのモデルにどういう意味があるのか。最悪それがなくても、みていて面白いか。よく解らんけど、その映像化はなんかいいよね、と思ったら、ユーザーは勉強しますよ。逆に、無駄な勉強はしたくないから、情報を違う角度から切り取れるとか、視覚的にイイ!というみせかたがもっと欲しかったなぁー。

あとも一つ。
非対称とか、階層的とか、非線形とか、重複とか、◯◯法とか…そういう手法間の優先順位って、ないのだろうか。理論的にも、適合度的、実践的にも。あったらコレは面白いと思うのだが。誰かやらんかなぁ。これも、ユーザー目線の考え方だぜ。

今回の長期学会遠征で、二人の才能ある人をみた。
どちらも早稲田、T研関係の、S先生とA君だ。モデルを創造する、既存のモデルを常人とは異なる切り口でみる、そほへんにほとばしる才能をみた。

あー、刺激的だったな!



夜の学会活動

夜の学会活動、というらしいが、昨日はソレにも精を出す。大学から連れてきた子たちを、最近あまりにも放置しすぎているので、申し訳なさを感じる、というのもあって。

が、19時に一次会がスタートして、二次会でお好み焼き、三次会で喉が枯れるまでカラオケにいって、終わったのが3時前。。。眠たくもならず、ずっと元気にピョンピョン飛び跳ねておりました。

まだまだやれるなぁ。



山口KSP、それから

20日の夜は学部時代の先輩とお酒。俺達も年を取ったね、という話から、そういえば我等が母校はもう知っている先生が少ないな、雰囲気も変わっちゃったねという話へ。もう昔の関大の学風がなくなったんじゃないか、と。
歴史をやっている先輩にとって、「血脈(けちみゃく、と読むらしい)」が途絶えるというのはありえん話や、というワケですが、これは社会心理学がパッケージ化されたからかなぁ、とか思う。
今の40〜50代の先生が弟子を育てられてない、というのも問題。業績や仕事や雑務に追われて育てる暇が無いのか、こいつを育てようと思うタマがないのか。両方なのかな。
若いからか、大先生とまつり上げられてるからか、自分の環境では何とかすればなんとかなる、と思っている。ちょっとここはひとつ、地方からの巻き返しを・・・。



日本心理学会、雑感

日本心理学会がこの三日間開催されてます。
早稲田のT研究室チームがやってる統計的アプローチの最新情報をいろいろ仕入れて、地元に持ち帰るのが最近のお仕事。今回も一対比較法、GM+SEM、非線形SEM、高次積率、AHP、MCMCなどいろいろ情報ゲット。数理心理学のセッションでは、ベイズMDSの話なんかも聞けて楽しかったなー。

いろいろ情報が入ってきて、頭の中で何かを思いつく。それだけで学会に来た価値がある。

今回は、数理心理学のセッションであった過学習over fittingに対する対処法が一番キュピーンときた(もちろんニュータイプ的な意味で)。三つの方法があって、正則化最小二乗法、スパース推定法、そして生態学的妥当性に基づく方法。これをそのまま集団力学に応用したら・・・!とか考えてました。帰ったら過学習のことについて過学習しよう。

今日は夕方から埼玉、行動計量学会です。



山口KSPのこと

「「新たな社会心理学の展開と現状からの脱却」を考える」と題して、KSPで発表してきた。
中の括弧付きは昨年の社会心理学会シンポジウムのタイトルそのままで、要はその話について反芻しながらKSPっぽくディスカッションしましょうというところ。

私の主張は次の二点。
まず、亀田先生などのおっしゃる総合行動科学に行く!という方向性も嫌いじゃないけど、全部がそうなっちゃうのは嫌だ、というのが一点。第二に、じゃあ代案を考えろとなるだろうから、それなら、社会心理学会を解体して、総合行動科学方向とその逆方向(民俗学的な)へいくグループとに分ける。社会心理学会はその両者をつなぐバッファとしてのみ存在させる、というもの。

キーワードは、上のような経緯がある、あるいはこの現状に「自覚的であること」。

とまぁそういう話を色々やったのです。すると各先生から、「そもそもそういう革新系と保守系(これは私の言葉の選び方が悪かった・・・)?ってのがあるのか?」「いつから二極化するようなものになったんだ、そもそも雑多な世界でしかないじゃない」という話がでたり。統計の問題、評価の問題など、いろいろな現状を踏まえて議論がでました。

せっかくなんで、議論時の面白話を箇条書きで記録しておく。

  1. Behavioral ScienceかSciencesか。つまり、単数形か複数形か。K先生は複数形しかありえないという。T先生は単数形を目指している。
  2. 行動科学、Behavioralという名前をFestingerが選んだのは、「他の言葉は全部取られていて、消去法的にこれしかいいのがなかった。」
  3. 今の社会心理学業界は、時代の中でなんとか人目を引こうと、節操なしに手を出しているように見える。いつの時代も、時代の大きな波と小さな波に翻弄されるものだけれども。
  4. A系列、B系列のように社会心理学会における「共通言語」を使うグループをカテゴライズすることは、系列同士の断絶も意味しかねない。それでよいのか。しかし、共通言語がなくて会話できないよりはまし?コストとメリットの比較でかんがえなければ。
  5. 社会との接点を増やし、実務家を取り込むことでもっと雑多にする、という方向性もある。実際学会ではその方向に進むことも考えられているようで。
  6. 理学と工学のように、Social / Group Enginieeringがあってもよい。
  7. 理学は関数f(x)を求めることが目的。工学は関数f(x)を最大化or最適化するのが仕事(max(f(x)),opm(f(x)))。そもそもやっていることが違うので、一方が基礎で他方が応用、という言葉は大変マズイ。心理学も基礎系と応用系、という言い方はマズイ。
  8. 社会心理学者の一番の才能は、ものをシステムで考えることにある。全体と部分の調和。
  9. 実務的にやろうとして、下手な自己啓発セミナーにしかならないというのは個人の力量の問題。研鑽せよ。
  10. 社会心理学に必要なのは、豊かな人間性。そんなの教育できるのか?という問に対する答えはYes。認識論、周りを面白がる精神、他学問に対する尊敬があれば、周辺科学と楽しくやっていける。
  11. 「自分は社会心理学である」というアイデンティティ、結局自分の世界を狭めている。目の前にある興味あることを楽しんでいる、それだけでいいじゃないか。

まだまだ自分は小物だなぁ、と感じました。さぁてこれからひとつ、頑張っていくかね。



連続出張

明日から二日間,社会心理学会です。
日曜日はKSPを山口でやります。
月曜日から三日間,日本心理学会です。
その後三日間,行動計量学会です。

社会心理学会は発表がないので気楽です。本当はエントリーしていたのだけど,手続きのミスで遊びに行くだけになっちゃった。
でも今から考えれば,この超過密スケジュールの中,社会心理学会の原稿まであったらお手上げだったな・・・と,神様に感謝したりして。

さて,気合い入れていくぞー



トップとの会談

よく考えたら,来週は出張で学内にいないんだった・・・
なぜそれに気づいたのが,昨日なのか。

とまれ,時間は待ってくれないので,できるだけひきこもりつつ研究に時間をかける。
午前中にメールの返事をしない,というのはひとつの方略だね。発見した。
朝はストック。午後になって,少し集中力が途切れた頃に,事務作業をして体を使ったり,メールの返事など表層で対応できることに対応すべきだな。

夕方からは学長との会談。最初は忙しいさなかに,もうブッチしたろうかなぁ,とも考えたが,行ってみた。学長が大変フランクな人であったことは前々から存じ上げていたが,実際テーブルを挟んで御向かいぐらいの距離にいても,そのフランクさはわかる。
同様に呼ばれた,経済学者,教育学者,数学者,細菌学者のおはなしも面白かった。興味深い。

最後になんども,学長や学長の側近?が「何か困ったことないですか。あったら何でも言ってくださいよ。こんな機会はないでしょう」といってくださる。

でもね,私がお願いしたいところは,まさにそこなんですよ。

学長が,学長になっても私にはなんの力もないんでとか,お給料がむしろ下がったとか言わないでー。僕らは何を夢見て仕事をしたらいいんですか。
こんな機会はないでしょうとかいわないでー。それは権力の裏返しであって,結局何かいってはだめ,というコードを含んでいるんでしょうから。

社会のコードも変わっているよ,という研究計画を話したつもりなんですがねぇ・・・




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