映画「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」を見てきた。
結論から言って、面白くない。
確かに3時間という上映時間を長く感じることはなかったが、ストーリー、キャラ設定などに謎が残るのだ。
おそらくハリーポッターと同じで、小説を映像化したという意味での貢献は大きいのだろう。しかし、小説のおもしろさというのは、ただ字面を追っていては得られないのであって、頭の中に生き生きとその情景が描けるかどうかがミソなのである。その小説の特性に対して、CGを駆使して映像化するという回答を与えるのは、ある意味小説の良さを奪っている。
あと、「壮大なスケール」にしたら面白いという発想に、既に食傷気味である。
今年公開だっけ?スターウォーズも、このロード・・・にしても、今度公開される「トロイ」にしても、要は闘っているのがロボvsジェダイなのか、人間vsオークなのか、古代の人間vs古代の人間なのか、という違いだけで、本質的には「大軍の衝突を絵で見たら面白い」でしょう。先日DVDで見た「英雄」もそうだな。CGで数を増やすことができるからといって・・・壮大なスケールで送る、という売り文句は勘弁してください。
ボタンひとつで終わってしまう近代戦争に対し、肉感的な・軍隊の衝突に現代人はあこがれているのかもしれぬ。やはり戦争は人間の本質的性格なのかもしれぬ。
「ロード・・・」は、西洋人の中世に対するあこがれを感じたね。
逆にスケールを小さくしても、面白い話は面白い。
「12人の怒れる男」なんぞ、たった二部屋で話が進む。
見に行けなかったが、「フォーン・ブース」は電話ボックスの中で話が進む。
一般に、裁判もののドラマは、セットにお金をかけなくて済むのでストーリーが面白いという。
一方で、面白そうな映画予告もあった。CASSHERNである。
「新造人間キャシャーン」という昔の日本のヒーローものを全く新しい切り口で描いているようだが、真剣なSFっぽくて面白いかもしれない。昔の話の焼き直しというのはどうかと思うが、期待しよう。
ドライブみたいに、CMカットと本編の内容が全然違ったら嫌だなぁ・・・
追伸 学会HPでプログラムをチェック。また名前を間違われている。苦情のメールを出した。
将来大物学者になって、漢字ごと名前を知られるようになるしか解決策はないのか?!
このままだと、学会事務局・論文編集事務局に対するクレーマーみたいじゃないか。