今日は朝から緊張していたそうだ。妻談。本人は自覚していなかったんだけども。
昼頃に大学に着く。指導教授が緊張しているのはわかった。なるほど、先生も緊張されるのだな、などと思っていたが、俺の方も大概だったのだろうね。
口頭試問は公開。
三人の先生方が座るデスク。その向かい側に一人だけ座る発表者のデスク。
横に、30人分ある傍聴席。なんだか発表者席というより、被告人席といった感じだな。
2時間と聞いていた発表時間が、1.5時間だったので、少し気が楽になる。
冒頭に研究科委員長がアナウンス。
課程博士の手続きを簡略化し、かつ、透明性を高めるために公開にしました、と。公開することで、後輩達は「博士号ってこんな感じで取れるのね」という情報が入手できるので、書きやすくなるだろう、どんどん書いてくれというメッセージが込められているそうだ。
ついでに「質問は詰問ではなく、独創的な研究をされて論文としてまとめたのだから、むしろ我々が教えてもらうようにしましょう」という一言もついていた。ずいぶんと発表者に優しい言葉だなぁ。
発表はキッチリ30分に納める。
三人の先生方からの質問も、それほど厳しいものではないように思う。もっとも、うまく答えられていない感じがずっと残る。正直、辛い一時間だった。
自分の未熟さを痛感する。論文を書き終わったときにも感じた。「今はここが限界です」、言い換えれば「今ここまではできます」。私の博士論文は、そんな感じです。
最後に先生が、発表者の方から何か一言あれば、とふってくれたので、「今後研究者として生きていくことが許されるならば、これはスタートラインとなります」と答た。
最後に三先生方が、今後やっていくだけの独創性は有している、と評してくれたのが嬉しかった。
終わってから、先生や西宮まで出てきてくれた妻、応援してくれた後輩達と「お疲れ様」会。
終電&タクシーで帰宅したのが2時前なのだが、室内着に着替えたとたん眠気を感じて朝まで眠りこけてしまった。
心理的に疲れていたんでしょうね?