夕食で大敗した。
今日はトンカツとカキアゲを作るつもりだった。カキアゲの具として、キノコやにんじん、山芋などを適当に細かく刻んでいれりゃあいいやと、あまり深く考えていなかった。とにかく、賞味期限が切れているムキエビをなんとかせないかんと思っていたのだ。
そこで、様々な野菜を(嬉しがりなもんだから!)フードプロセッサーにかけていった。にんじんやタマネギが千切りにされていく。このまま行くはずだった。
山芋が千切りならぬ「とろろ」に化けたところで、事情が変わった。
山芋が柔らかすぎたのか、刃が鋭すぎたのか。とにかくできあがった野菜がとろろまみれである。カキアゲ用のタネを混ぜたが、どうにも山芋のドロドロ感の方が勝っている。まぁでも、カキアゲってのは、ヌタっとした形のないものを油で整えていくんだから、何とかなるか、と火をつけた。
甘かった。
油の中で、全然統一感が取れないのである。明らかに油全体に流出していく。二つほど作って、どうもオカシイということで手を止めた。それにしても、カキアゲのもとは大量に残っている。例によって大量に野菜を使ってしまったからだ(どうにも二人前というのは作りづらい)。そこで発想の転換。「これ、お好み焼きに変わるんじゃないの」。山芋だけでお好み焼きのベースを作ることもあるんだから、ちょっと焼いてみよう。トンカツとお好み焼きって食べ合わせがオカシイが、もしちゃんと作れるなら、カキアゲのもとを冷蔵庫に入れとけば、明日の夕食にしてもいいじゃないか。
甘かった。
焼いてみても、ただただ焦げ付くばかりである。下味を、と入れた醤油が拙かったようだ。うまく形が整わない。ひっくり返すこともできず、もんじゃ焼きにもなりそうにない。
妻が帰ってくる時間が近づく。焦る。お好み焼きとカキアゲの路線を両方あきらめ、勿体ないけど全部捨てました。
トンカツは順調。あわてて付け合わせのマカロニを茹であげる。程なくして妻が帰ってきた。
今日は一皿しか調理できなかった。主食もナシ。ビールとトンカツだけ。嗚呼。
夕食後、少し眠気を感じて横になったら、3時間寝た。
今夜眠れるだろうか?確実に夜型になっていく。
夏が近づいてるんだな。
追伸 それにしても涼しい7月だ。セミが鳴き、そしてなぜかカラスがギャーギャー鳴く声で目覚める。あいつらうるさい。