今年は二年後期の「心理教育測定法」を集中講義にした。
2月12,13,15の三日間で15時間やる。
学内の講義を集中でやるのは珍しいパターンかもしれないが,いくつか理由が。
一つは今年度から,後期に受け持つ授業が一つ増えたこと。
これがデータ処理法という統計ソフトの使い方なので,ちょっと内容がかぶるんだよね。
もう一つは,教育効果として。
前期に統計法,後期にデータ処理法ときて,後期のその後にこの測定法をやる,というのが委員じゃないかと。データ処理法と測定法を同時にやると,学ぶ側が混乱したりするかもしれんので。
統計の理論と分析技術を学び,卒論発表会の後で実例を学んだ後で,根本的な測定,モデリングの話をする,というのがいいんじゃないか,と。
三年生の前期にはミニ卒論という実践がまってるしね。
まあ集中講義というのは、やる方も受ける方も大変なんですけど,もう一つ教育上のメリットがあって,それは「ストーリー性を維持しやすい」ということです。
前回の話は〜,といって講義を始めても忘れている人がいるのに,第二回目で教えたように〜と十回目ぐらいに言ったらノートをめくってめくられて。あー、そういえば、みたいな話になったり。
その点,集中講義だと「昨日の話だが」とか「午前中言ったように」とかいうので,学生の方も記憶をまだ保持している。
また,15話分のストーリーとしても話しやすい,聞きやすい。
ということで,やってみたけど,そこそこ充実していたし,楽しかったし,最後の試験回答を見ると伝えたいことも伝わっていたようで,悪くないなと思った次第。
一応来年もやります。このスタイルで。
体調管理や公務との日程調節が大変ではありますけど,年度の最後にこれがあると,すっきりするからね!