ジョブズの伝記を読んだ。会社を興して,追われて,戻ったというだいたいの概略は知っているんだけど,一度ちゃんと全部知っておきたいな,と思って。
上巻は生まれてからアップルを作り,追われ,ネクサスを作るところまで。
下巻はアップルに戻り,iPod, iPhone, iPadを作るところから,ほぼ死の間際まで。プライベートな癌との戦いの話は読んでいてつらかったなぁ。
上巻からわかるのは,彼に共感性がないということだ。社会性もないのかな。細かいところまでデザインしたがって,妥協できず暴れ回るとか,評価が二極振り切れるとか。とにかく異常な感じのする人物像。下巻からは,徐々に社会性を身につけて行くところが読み取れる。人間,年齢とともに徐々に社会に適応できていくんだな,って事がよくわかる。
発想がよくて当たることもあるし,外れることもあるよな。
今のところ,いい商品が連発で出ているからつきあっているけれども,怖いのはこの連勝が止まるときだ。
ビル・ゲイツははっきりとそう指摘しているよね。でもまぁ,ちゃんとCEOを譲ってから,引退してから死んだんだから,その点は認められるよね。
今後のアップルやコンピュータ業界が心配でもあるけど,今のところすてきなマシンを作ってくれているのはアップルだし,客として楽しめばいいよね。
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