一応キリスト教系の大学(院)を出ている人間なのだが,大学内に神学部というのがあるのが,どうにも理解できなかった。
すなわち,神学とは学問なのだろうか,どのように学問を構成するのだろうか,ということについて,全く無知なのである。
すなわち,神学とは学問なのだろうか,どのように学問を構成するのだろうか,ということについて,全く無知なのである。
この本,上下巻じゃなくて右左巻(うかん・さかん?みぎまき・ひだりまき?)という分け方も面白いのだが,そんな私が初めて知った神学の本というわけです。キリスト教の狭義の中で,どのように論理構成を作っていくかという学問があり得るのだなぁ,と納得。
仕事柄,哲学や思想関係の本も読んだりするのだけど,引用するのは体外西洋の人間である。そんな彼らの「意見・主張」の背後にある信条レベルの系譜がわかる,と言う意味では神学についてもある程度の教養がいるなぁと思ったような次第。
文体が時折,急に断定口調になったりするのは,講義・講演をもとにテキスト化したからだろうと思われる。
なので,お話を聞いているような感じになるが,それが嫌じゃなければ大変読みやすい本です。