ヨハン・リーベルト

合宿研修二日目。今日のリクレーションは「巨大紙飛行機作り」。
新聞紙、割り箸、画用紙、ガムテープなどを渡され、大きな紙飛行機を作って非距離を競うというもの。
得点は機体の長さと非距離で算出される。

さて、各班がいろいろ考える中、我々はどうしたか。
新聞紙を対角線上にクルクルまわし、細長い棒にして、先端に割り箸を差し込み、末端に垂直・水平尾翼をセット。これで完成。形状は飛行機というより、ロケット。あるいは、矢。

一応、運営係に聞いてみたんだけど、「翼が付いていればOK」ということだったので。

この形状、もちろん長さでは一番。そして飛距離も稼ぎやすい。まっすぐ飛んでいって壁に刺さるほどだから。
おかげさまで優勝しました。機体の名前はヨハン・リーベルト。うーん、素敵。

周囲からは、[そんなの飛行機じゃねぇ」と散々言われたが、出された課題に対して真面目に考えた結果ではある。
細さ、強度を試したり、尾翼は水平だけじゃなく垂直水平の方がいい、それだけでいい、とか、色々工夫する楽しさはあったし、各班が練習中に少し高いところで引っかかってしまった飛行機を落としてあげるのに役立ったり(ただの棒だから)、なかなか使い勝手の良い作品なのだ。

まあでも、例えば教員が小学生相手にこの課題を課して、ヨハンみたいなものを作られたらどうやって指導するかなぁ。真面目にやれ、と怒るのもどうかと思うし(真面目にはやっているのだから)、よくできたね、と素直に誉めるのも心苦しいんじゃないか(笑)うまくやらないと教室の雰囲気も悪くなるだろうな、ただの棒が優勝したとなりゃあ。

ところで、帰り道に携帯の電波が入ったところで、学生にwikipediaで飛行機を調べてもらったら、「本体に翼がついていて、揚力を得て飛行するもの」とあったそうだ。揚力か!ヨハンにそれはなかったな(笑)。運営係は、飛行機の定義をきちんと調べておくべきでしたね。