年末に帰省した時の話。
そういうタイミングでないとできないことのひとつに,携帯電話の機種変更というのがある。私が自身の機種変更をするのはなんてことないんだけど,家族回線で母や妹も私を主回線とする契約下にあるので,彼女らの携帯を機種変する場合は契約主たる私が陪席している方がいいのだ。
ということで,機種変更をしようということになったのだが,今回妹はこれを機に,私の子回線を離脱して夫の家族回線に入ることにした。私はSoftBankで義弟はdocomoだからMNPすることに。MNP手続きの方法はSoftBankで教えてもらって,「ほなこれで」とその場は解散。
翌日早速妹はドコモショップに行ったようで,さて乗り換えようとすると「主回線の契約主の委任状がいる」と言われた。妹は契約主ではないから,なるほどそういうこともあるかと思うのだが,合わせて「私と義弟の関係を証明する必要があるので,互いの戸籍謄本を持ってこい」とショップ店員に言われたという。ここでいう互いの,というのは,私の戸籍謄本と義弟の戸籍謄本である。
ちょっと意味がわからない。私は結婚を機に親元を離れて新しい戸籍を作っているし,妹も結婚を機に親元を離れて夫の戸籍に入っているわけだが,私と義弟の関係を証明する戸籍情報は,直接はないはずなのだ。あるとしたら私と妹がかつて同じ戸籍に入っていた,という親の戸籍における除籍謄本だけでしょう(調べたんですよこの辺を)。
ちなみに本籍地は三者それぞれ都道府県をまたいでいるので,誰のを取ってくるにしても大変な話なのである!
結局兄妹それぞれがあっちこっちのキャリアショップに行って,1.妹が俺回線から抜けて契約主に,2.MNPでdocomoに移籍,3.夫との姻戚関係を証明して家族割,というところで落ち着いたようである。1.の手続きをするのに委任状や身分証の写しを速達で送ったりして,まぁ手続きに時間のかかった年末であった。そもそも家族関係や姻戚関係の証明なんて,家族割適用に必要なことなのかなあ。どういう悪事に利用される可能性があるんだろう?
それもこれも離れて暮らすから,という根本的な問題はあるんだけど,家族というのは歴史・経緯があって変化していくもので,システムのためにユーザが苦労させられるのは嫌だなあ,と思いましたことよ。こういうのを疎外っていうんでしたっけ。
ちなみにこのやり取りの最中,無事に機種変更を終えた母が,iCloudのパスワードや携帯電話の暗証番号を忘れて設定のトラブルがあり,その都度契約主がサービスセンターに電話するというイベントも並走していました。やれやれだぜ。