卒論戦争の終わり

本学のいいところのひとつは、卒論の締め切りが年内にあること。今年は12/15で、学生も教員も落ち着いて年末を迎えられる。

今年は俺の指導が悪かったのか、人間性の問題なのかわからないが、とにかく初動、展開が遅く、11月ごろからハラハラすることばかりだった。人間性の問題、というのは、性格的マッチングの問題のつもりで書いてます。つまり、「困ったことがあったらなんでも相談においでね」と言ってても、相談できたりできなかったり、学生が教員との距離を見誤ったり、こちらの発言が意図通り受けとられなかったり、ということが多かったのかなと思ってる。

スムーズな学生は、夏休みに実験課題を準備して、ウェブ実験のプログラム作りに手間取ったけど、10月には実験して分析して…で、提出週の月曜には出してるし、2人目は水曜日には出してます(締め切りは木曜日)。

今年特にしんどかったのは、学生のペースに巻き込まれたこと。最後の週になって一気に、早朝から深夜まで、質問攻めになったこと。学生は体力があるから寝なくていいのかもしれないけど、俺は普段の講義スケジュールをこなしつつ、もちろんプライベートの都合もある中で、深夜早朝に対応しなければならなくなって、大変でした。

研究室の中が野戦病院みたい、と同僚に評されましたが、まさにそんな感じの死闘でした。最後は刻限20分前に印刷、4分前に提出という滑り込み具合。しかも1人は結局滑り込めず、提出できませんでした。やれやれ。

最後の追い込みになって、指導に時間をごっそり取られる、というのは良くあるし、昔からやってたことではある。卒論がイベントなら楽しめるかもしれないし、昔は感覚が院生・学生寄りだったから、俺も楽しんでたところはあるけど…

問題は体力かな。楽しむ元気がなくなってきましたよ。今週は連日帰宅が22時を超えたのですが、金・土とかなりスローにして、ニチアサの今やっと平常に戻った感。帰宅が遅くなると、酒を飲む気も食事をする気も無くなって、早く寝たいが1番になる。指導してても、19時20時頃に眠気を感じるし、目がしょぼしょぼしてくるし。コーヒーと目薬でこじ開けて対応。

後輩くんのように「月〜金、9時〜17時」だけしかやり取りしない!と厳格なルールでやるのが正解なのかもしれないけど、そこまでぱっちりになれない自分もいるので、困ったところです。その辺の緩さが俺らしいところでもあるやん(知らんけど)。これからは丁寧に、密な指導をして、追い込まれ学生を作らないようにすることが肝要やなぁ。

専修大学にきて1番思い出深い卒論指導の年になりました。もう済んだことだから、良い思い出にしておこう。本当に締め切りが年内にあってよかった…