2024年の10大

一年が終わる。すごいスピードで駆け抜けたような気がするけど,これは充実の裏返しなのか。
いつものように,今年の10大ニュースを振り返ってみようと思う。

 

 

オードリーの東京ドームライブをオンライン観戦

16万人を動員したラジオライブに,オンラインで参加。イベントの内容はもちろん面白かったけど,ラジオのライブという発想がすごいなと思った。
ほかにもバナナマンとか三四郎が武道館ライブしたり,ラヴィットというテレビ番組もライブをしたりしてる。これは新しい金儲けの仕組みなんだろうなと思う。
TwitterなどのSNSは,視聴者が勝手に全方向から揚げ足をとってきて,有名人を自粛させたら勝ちみたいなゲームをやっているようだ。だから,自分のファンだけのライブに囲い込む方が安全で儲かるというイベンターの策略がよくわかる。さてこの動き,今後どうなりますことやら。

 

 

学会ツアー

九州であった日本心理学会と,大阪であった行動計量学会が日付も近かったことがあって,9日間ぐらいのツアー。連続したのは久しぶりですわ。
体力的にも(肝臓的にも)金銭的にもヘロヘロだし,学生と一緒だったこともあって,準備の指導やら何やらで大変でした。
でもまあいい思い出になったかな。

 

 

多値バイクラスタリングモデルの完成

モデル1としてMDSの拡張であり,バイクラスタリングの拡張であるモデルを実装できたことは嬉しい。
MCMCでの推定はいろいろ大変で,途中で学ぶことも多かったし,テクいこともいろいろする羽目になった。
非常に難産だったけど,学会原稿提出の直前に収束したのを確認してホッと一息。思い出のモデル。
ただこのモデル1がどうにも力技的というか,美しくない感じだったので,オリジナルのShojimaモデルを拡張する形で新しいモデルも作り上げた。
数式でどうやって表現できるかを1ヶ月ぐらい考え,最後は荘島さんとサンマルクで一緒に証明した。その数式をRに起こして,うまくいくことを確認。
急がば回れというか,数式的な理解があって進めた方がコーディングは早い。これまた学ぶことの多かったモデル。これは来年度の学会で発表しようと思う。

 

 

忘年会の日付を1日間違えて友人に伝える

日付がどうにも間違えてしまうんだけど,これはある種最悪のケース。29日が地元の友達と会う日だったのに,LINEグループに入ってないフレンドMに27日と伝えてしまう。
結果,友人の家に2日前に突撃させることになり,Mにも友人宅にも迷惑をかけ,もうどっち向いてどう謝ったらいいかわからないレベル。
おっちょこちょいにも困ったもんです。

 

 

4月から仕事復帰,いきなりのカリキュラム委員

サバティカル明けにカリキュラム委員(大学によっては教務委員とかいったりするかな)のお仕事を拝命。期間までにやるべきこと(ToDo)が多いお仕事。それに加えて,カリキュラム改正の会議もあったからな。まあ大変でしたわ。
リマインダに日付と内容を書いて,それまでに会議資料を準備したり原案を考えてもらったり。学生のニーズと大学のシステムの間で追われ続けて,4月と10月は何をしてたか記憶がないぐらい。
教員と学生の両方からストレスを加えられる仕事でした。2年年期なので,来年を無事に終わらせられたら楽になるはず。まあ何事も勉強だと思って頑張ります。

 

 

息子高校生になる

電車通学,弁当を持っていくことなどから,4月から5時半おきの毎日。息子も大変だろうけど,なんとか適応して元気に通っているようです。
高校生になってから,なんだか勉強にやる気も出たみたいで,これはいい傾向。褒めて伸ばしてあげたいところ。
末娘も中2で,部活のために学校に行く感じですが,がんばってやってますよ。

 

 

東大で非常勤を務めました

前期は駒場,後期は本郷。前期は心理学統計演習、後期は社会心理学特殊講義。
東大ってどんな感じか,通ってもないので雰囲気が全く予想がつかなかったんだけど,おそらく国内で教える上では一番いい学生のはず。相手にとって不足はない,というのも変だけど,教えやすい環境ではあるだろう。
「わからないことは自分で調べて保管できる人たち」という話を聞いていたので,なるべく話を拡散させて,あちこちにヒントをばら撒く授業を心がけました。
本郷の方は,大学周りのグルメを食べ歩くのも楽しかったし,社会心理学の授業をあらためて構成し直すのも,今の時期いい勉強になった気がする。

 

 

息子,迷子になる

これも今年の出来事か,というほど遠くに感じたけど,高校受験だから今年の話だね。受験のあと,帰りがどうにも遅くて心配していたんだが,バスに乗らずに歩いて帰って迷子になっていた息子。
めちゃくちゃ心配しましたよ。でも立派に,人に道を聞いて,自分で返ってきた。中3はまだまだ子供な気もするけど,立派に育っていて安心したわ。

 

 

学生のデータを吹っ飛ばす

研究室にWSを置いてあって,そこで大きなデータを管理していたりするんだけど,メンテナンス中にトラブって,学生のデータが復帰できなくなってしまった。
これは凹みました。学生の研究環境を整えるのが仕事、学生の自主性を伸ばすのが仕事とか思ってたけど,真逆のことしちゃったんだもんなあ。これは反省してもし足りない。
その後はHDDを増設してバックアップ体制を取ったり,ゼミ合宿の最中に絵馬を奉納したりと対策取ってます。今のところ元気に動いてくれてるけど,ほんと天狗の仕業かなんかじゃないか。

 

 

葬儀

妻の父が亡くなり,葬儀や法事など。妻も義母も気丈に振る舞っているけど,やはり大きな存在が欠けたのだな,という感じはする。
こんなところだろうかな。もちろん,ここには書き込んでいない日々の生活があって,妻も子供も元気に一年すごせたことが何よりです。
教育研究環境にしても,大事件こそないけど日々の指導と教育を工夫しながら続けているよ。テキストをアップデートしたり,録音→講義録という新しい試みをしてみたり。
8月に先生と会って大学の愚痴話をしたり,研究のことを友人や共同研究者と語り合ったりと,「いま,この時期にすべきこと」が徐々に進んでいるような気はしている。
一歩ずつ前に進んでいる感じがするから,この商売(大学教員・研究者)は素敵だなと思うんですよ。
来年も新しいチャレンジがいろいろあります。春セミの講師(と実行委員と運営委員!),学会大会実行委員長とか,放送大学の非常勤準備(テキスト執筆)。少し先だけど,カリキュラム改正後のテキストも書かないとね。
あんまり仕事を引き受けすぎるとオーバーフローしちゃうので,断れるものは断ろうと思う。論文の編集委員は向いてないと思うから,任期が切れたら他のものは当分引き受けないぞ。
もう少し,自分の殻の中に引き篭もる時間を大事にしようと思うんですわ。
来年も今年同様,いい年になることを願って。