研究員通信1月号

なんということだ。何もしてないのにもう24日になってしまっている。年末年始と色々あった気がするんだけどなあ。

 

しかし,幸いにしてスケジュールは軽いのである。研究員としてのTo Doは特になく,次は共同研究者から「EMアルゴリズムについて教えてもらう」ターンなので,それまでこちらで特に準備しておくことはない(たぶん)。ということで,主な仕事としては,来年度に向けた授業準備等ということだ。新しく非常勤を引き受けたこともあり,また新年度から新しい委員なども引き受けることになるので,しっかり準備しておいた方がいい。OK,それはわかっている。頭ではわかっているんだけど,準備の時間というのはなかなかモチベーションを維持しにくいものだ。始まってしまうと「なんでもっとちゃんと準備しておかなかったんだろう」と思うことはわかっているんだけど,目の前に危機がないからなあ。

アイデアはいくつかあって,新しく引き受ける非常勤が(ひさしぶりの?)心理統計演習。これも応用できるように,Quartoを使って資料を書き下そうと思ってる。今は3章(第3回目)にはいったところ。演習がメインなので,課題をたくさん考えようと思ってる。GPT先生にはここでも世話になってる。

もう一つの改良点。心理学データ解析応用という2年生用の授業があるのだが,これに昨年上梓した数値シミュレーションテキストの要素を取り込むこと。当該箇所のテキストは本の方に任せたとして,シラバスや本以外の資料を整理しなければならない。データ解析の授業は基礎・応用ともにシラバスを作り込んでしまったので,作り直しとなるとこれまた大変だ。以前はコロナ禍という避けられない理由があったが,今回は自分の中のやる気だけで対応しなければならないので,これまたちょっとモチベーションを高く維持するのが難しい,といったところ。こちらに仕掛ける新しいアイデアは,引用文献をBibLatexに載せ替えようというもの。今までLuaLaTeXで書いてて,文献のところだけupbibtexだったのがちょっと気持ち悪かったし,これからのことを考えるとやはりBibLatexに対応しておいた方が良さそうだから。ということで,ファイル構造等もいじくっちゃって,ちょっと面倒な改訂を行なっている。こんな遊びができるのもあと60日ほどだから,なんとか年度内に終わらせておかないとね。

さて年明けのイベントとしては「犬会」である。第6回犬会に参加してきました。この会は参加している心理学者の幅が広くて,蛸壺さがないので気楽に楽しめる。同僚のO先生やK先生と新年のご挨拶もできたし。今回発表する側ではなかったが,色々刺激を受けて「よーしやるぞ」という気にさせてくれる。研究会はこう出なくっちゃね。

研究絡みでいうと,20日のTokyo.R#110でShinyアプリを作ったよ,という話をやってきた。意外と簡単にできるということを知ったので,その報告。やる気があれば,本業?のExametrikaもShinyにできるんだけど,まだやってない。それは来年度以降の趣味でいいかなあ。ついでにYamaguchi.Rの宣伝もしてきました。

 

とまあ,公的な活動はこんなもんか。私的には,犬会合わせで娘が帰京するので一緒に新幹線に乗った。犬会の前の日に乗り込んで,実家へ。実家では「物置の戸が壊れたので見てほしい」というお願いを受けていたので,どれどれと見てみると,どうも蝶番を支えているところがもう完全にバカになっているみたい。

壊れた蝶番
壊れてた蝶番

 

 

 

 

 

直した写真
直しましたよ。歪んで見えるのはご愛嬌

なので,コーナンに蝶番を買いに行って,新しく付け直しました。蝶番の規格は3種類あること,戸と壁にピッタリ合わせるのか半分被せるのかといったところでちがいがあることなど,人生でもう一回使うかどうかわからない知識をゲット。あ,こういうときタイムズカーのカーシェアは便利ね。出先でもちょっとだけレンタカーできたりするもんな。お昼の移動時にビール

飲まなくてよかったぜ!

ついでに母親とお酒飲んで帰宅。妹と会えなかったのは残念でしたが,孝行になったでしょうか。

母といった店
ええもん食べてきましてん

正月はのんびりした時間が流れるんだけど,わたしゃ今年度はずっとそうなので,土日とかになっても「なんか退屈やな」とおもうことがあったり。ということで,ふと思い立ってお出かけすることに。ちょいと調べたら,この家から鎌倉まで1時間でいけるらしい。ただウロウロするためだけに,鎌倉に行ってみました。ちょうど前日まで読んでいた「逃げ上手の若君」が鎌倉にたどり着くシーンがあったので,それにインスパイアされたというのもある。とりあえず有名どころということで,鶴岡八幡宮をゴールにとおもってお参りし,帰りに乗ってみたかった江ノ電で鎌倉から藤沢へ。特に降りることもなかったんだけど,車窓から海が見られて気分もスッキリ。生まれて初めての乗り鉄ムーブしちゃった。

 

16日,誕生日の前日に妻が予約してくれた「銀座ろくさん亭」でランチ。美味しいお料理と日本酒を昼間から夫婦でのんびりと。その後わかれて,俺はあざみの経由で温泉へ。酔い覚ましがてら風呂に入って,マッサージを受けて帰宅。まあ小市民の幸せの極地ですな。楽しかった。

銀座ろくさん亭にて

ちなみにこの誕生日前後で,末っ子が体調不良。熱が38度,喉が痛い,だけど1日ゆっくりしてると平熱に戻る,みたいな。2回ほど学校を休んだので,一応病院に連れて行くも,インフルやコロナではなく,いわゆる風邪であろう,と。まあ最近,朝方の冷え込みがすごかったからなあ。と思ってると,数日後に俺も喉が痛くなったり。昨日も少し発熱したり,とちょっとやられ気味。サバティカルで睡眠時間はおおく,心理的ストレスもないはずなのに,風邪引く時は引くんですな。そりゃそうか。

幸い休んでて怒られることはないので,今日は1日寝てました。酒も飲まなかった。今年に入って初の休肝日かな。お酒も飲めなくなってきてる気がするなあ。

 

文化的な側面でいいますと,AppleTVで For all Mankindを見始めた。SFドラマなのだが,これがすごい。アメリカよりソ連が先に月面着陸したという世界線でのお話。ただアポロや月面旅行,宇宙の話をするだけじゃなく,歴史的IFも組み込んで話を作るってのはすごいなあ。しかも移民とかLGBTなどの問題もうまーくとりこんでる。こういう脚本が書けるアメリカンエンターテイメントってのはすごいですな。

日本のエンターテイメントとしては「ゴールデンカムイ」の映画かな。最初は見に行くかどうか迷ってたんだけど,評判がいいことと気分転換が必要なこともあって見てきましたがな。そしたらまあ,原作を知ってる人はその忠実な実写化に喜べるし,そうでない人もストーリーやアクションの面白さで楽しめる。特に原作漫画はハラハラするシーンがずーっと続くので,読んでで食傷気味になることもあったんだが,映画は映像やカメラワークで見せてくれるし,時間もコンパクトになっててとても楽しみやすくなってる。おすすめです。

ついでに。最近Detroitというゲームをやってます。なんか新春セールで2000円ぐらいだったので。昔ラジオでオードリーの若林が「面白い」といってたのでやってみてるんだけど,おおこれは確かに面白い。アンドロイドが出てくるSF的世界観も面白いんだけど,話が分岐して行くゲーム(こういうジャンルはなんていうのかね?)で,この操作感・映像の美しさは,まさに自分で操作できる映画ですな。定価でも5000円ぐらいで,映画よりも長い時間楽しめるんだから,これはいいよなあ。せっかくPS5があるので,今年はこっちでゲームするのも考えてみてもいいかも。